上海万博の旅

                              林 佳蓉

今回の上海の旅は、本当に冒険の旅だったと思います。

 万博が開催されて以来、よくいろいろなマイナスのこと、例えば、待ち時間が長すぎるとか、列に割り込む人が多いという話を聞きました。でも、私は万博に引かれていたし、娘にとって、これも1つの文化的な学習になると思ったので、上海へ行くことに決めました。

出発当日、空港の待合室で中国大陸からのツアー客に出会いました。その大陸の人たちは、全然外の旅客を気にしないで、大きい声で話したり、笑ったりしていて、ゲートに入る時も並ばないでいました。その場面を見ていた私は、「本当に娘を連れて行っても大丈夫かな」という不安を抱きましたが、そのまま上海の旅へ出発しました。

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次の日の朝、出発が早ければ早いほど並ぶ時間は短いと思って、まだ開園前の時に万博会場へ行きました。でも、入り口の前には、もう大勢の人が集まっていて、本当にびっくりしました。横入りを防ぐために、列に並んでいる人たちは、一生懸命に自分の位置を守っていて、緊張している私たちは、まるで戦場にいるみたいでした。1時間半ぐらい待った後、やっと会場に入れました。

万博の会場には、A、B、C、D、Eという区域があって、とても大きかったです。歩いて見て回るのは無理で、園内バスに乗らなければならないと思います。万博の会場内では、各国がそれぞれのパビリオンで自国の文化と未来に対するアイデアを表現しています。例えばイギリス館の建物は、たんぽぽに似ていて、細長い管の1本1本の中に1つずつ違う種類の種が入れてあって「種の聖堂」と呼ばれています。ロシア館の外観は花のようで、白い壁に各民族の伝統的な模様が装飾されていて、とてもきれいです。こんなふうに、各パビリオンの外観を見るだけでも楽しいと思います。

ロシア.JPG 

 それにしても、本当に人が多かったです。バスに乗る時にしても、観覧する時にしても、人込みに紛れ込まなければなりませんでした。人気があるパビリオンを見ようと思ったら、4時間以上も待たなければなりませんでした。暑かったし、私たちの体力も限界になってしまいました。最後は、どこへも行く気がしなくなってしまい、台湾館の隣に座ってきれいな夜景を見て、観覧の最後としました。

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 台湾人の私たちにとっては、普段当たり前だと思っている生活習慣、例えば列に並ぶとか、交差点で信号に注意するとか、大陸の人は全然気にしません。人種であれ言語であれ、台湾は大陸と同じで、本来は兄弟の国なのに、生活に対する態度はこんなにも違うのかと思います。万博より、文化的ショックの方が印象が深かったです。でも、このような経験も旅行の意義の1つだと思います。

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